令和3年度第3四半期のタイの治安及び一般犯罪等に関する情勢傾向についてお知らせします。安全対策等を考える際の参考にしてください。また、当館ホームページの海外安全情報も随時掲載・更新していますので、併せて御確認ください。
【在タイ日本国大使館ホームページ】
https://www.th.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
1 社会・治安情勢等「タイ深南部テロ情勢」
今期、タイ深南部(ヤラー県、パッタニー県、ナラティワート県及びソンクラー県)では、イスラム武装勢力が関係すると思われる銃器及び爆発物を使用したテロが、月平均約11件発生しており、令和3年度第2四半期から月平均2件減少しました。
ヤラー県、パッタニー県、ナラティワート県及びソンクラー県の一部(ジャナ、テーパー、サバヨーイ各郡)については、外務省より危険情報「レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)」が発出されています。これらの地域への渡航は、どのような目的であれ止めてください。
※現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生に伴い、タイ全土におきまして、感染症危険情報「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」が発出されています。感染の地理的拡大の可能性に注意し、現地・近隣国等の状況が悪化する可能性も念頭に、各国の出入国規制や検疫措置の強化に関する最新情報を確認するとともに、感染予防に万全を期してください。
【外務省海外安全ホームページ】
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_007.html#ad-image-0
https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html
2 犯罪傾向等
(1)犯罪傾向
令和3年度第3四半期中の邦人犯罪被害として、10件の届出がありました。前四半期と比較して7件増加しました。
(2)邦人事件簿
11月、邦人が詐欺等の容疑により逮捕されました。その他、不法滞在により退去強制となった事例もあります。
(3)その他注意事項
【ケース1:見せ金詐欺】
バンコク、特にスクンビットエリアやショッピングモール等を中心に「日本円の見せ金詐欺」が発生しています。犯人は、日本語や英語等を交えつつ、親日派であることを言葉巧みにまくし立て、被害者から日本円を提示させ、金銭を抜き取ります。不審な人物から、財布や日本円の提示を求められても、安易に応じないようにしてください。
また、被害者の中には犯人から声を掛けられる直前に、両替所に立ち寄っているケースもありました。犯人は「犯行の標的」のスキを伺っています。見知らぬ人から不審な行為をされた場合には、貴重品から目や手を離さないようにし、毅然とした態度で対応することが重要です。
【ケース2:ゴルフ場でのクレジットカードすり替え事案】
首都バンコクや近郊の県に所在するゴルフ場において、ロッカー内に預けている財布からクレジットカードを抜き取られ、別の第三者名義のカードにすり替えられるケースや、カウンターで自身のクレジットカードで料金支払後、別の第三者名義のカードを返却され、気付かずにいたところ、その後自己名義の実際のカードにより何者かに不正使用されたとの報告を複数件受けています。
被害防止のため、鍵のかかるロッカー等であっても決して油断することなく、貴重品等は肌身離さない等の防犯措置を徹底してください。また、財布からクレジットカード等を入れ替えられた場合には、自身の物でないと気づくまでに時間が要することもありますので、御注意ください。あわせて、クレジットカードでの支払い後は、改めて自身の物に間違いがないか必ず確認し、スキミング被害にも十分注意してください。
また旅券の紛失・盗難等は、今四半期合計で11件ありました。旅券を持ち出される際には貴重品同様保管管理に努め、また第三者に取り出されやすい箇所に無造作に入れることなく、紛失や盗難防止に努めて下さい。
○当館ホームページ「タイで旅券を紛失(盗難被害)した場合の手続き」
https://www.th.emb-japan.go.jp/itpr_ja/consular_lost.html
3 テロ・爆弾事件発生状況
令和3年度第3四半期中、邦人被害にかかる事件はありませんでした。
4 誘拐・脅迫事件発生状況
令和3年度第3四半期中、邦人被害にかかる事件はありませんでした。
5 日本企業の安全に関する諸問題
令和3年度第3四半期中、日本企業の安全に関する諸問題はありませんでした。
【海外安全 虎の巻2022~海外旅行のトラブル回避マニュアル】
https://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pdf/toranomaki.pdf
【ゴルゴ13の中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアル】
https://www.anzen.mofa.go.jp/anzen_info/golgo13xgaimusho.html
(問い合わせ先)
○在タイ日本国大使館領事部
電話:(66-2)207-8500、696-3000
FAX:(66-2)207-8511
所在地: 177 Witthayu Road, Lumphini, Pathum Wan, Bangkok 10330
(ウィタユ通り、ルンピニー警察署とMRTルンピニー駅のほぼ中間)
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◎在留届を提出されている方は、記載事項変更(転居等による住所変更・携帯電話番号やemailアドレスの追加・変更等)、または帰国・転出等があれば必ずお知らせください。
◎在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は、外務省海外旅行登録(「たびレジ」)を、ぜひ活用してください。登録者は、滞在先の最新の渡航情報や緊急事態発生時の連絡メール、また、いざという時の緊急連絡の受け取りが可能です。
・たびレジ:
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html
・たびレジ簡易登録をされた方でメールの配信を停止したい方は、以下のURLから停止手続きをお願いいたします。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/simple/delete
◎緊急事態が発生した際、携帯電話のショートメッセージサービス(SMS) を利用し、在留届や「たびレジ」に登録のあった携帯電話番号に当館より関連情報を送信したり、返信を求める事により安否確認を行う場合があります。本システムでは、原則タイの国番号(+66)を使用し、メッセージは半角英数字(ローマ字)で送信します。
・運用開始について:
https://www.th.emb-japan.go.jp/files/000388576.pdf
・よくあるご質問:
https://www.th.emb-japan.go.jp/files/000388577.pdf