令和5年度第1四半期のタイの治安及び一般犯罪等に関する情勢傾向についてお知らせします。安全対策等を考える際の参考にしてください。また、当館ホームページの海外安全情報も随時掲載・更新していますので、併せて御確認ください。
【在タイ日本国大使館ホームページ】
https://www.th.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
1 社会・治安情勢等「タイ深南部テロ情勢」
今期、タイ深南部(ヤラー県、パッタニー県、ナラティワート県及びソンクラー県)では、イスラム武装勢力が関係すると思われる銃器及び爆発物を使用したテロが、月平均約14件発生しました。
ヤラー県、パッタニー県、ナラティワート県及びソンクラー県の一部(ジャナ、テーパー、サバヨーイ各郡)については、外務省より危険情報「レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)」が発出されています。これらの地域への渡航は、どのような目的であれ止めてください。また、上記以外のソンクラー県の各郡については、「レベル2:不要不急の渡航は止めてください」の危険情報が発出されていることにご留意ください。
2 犯罪傾向等
(1)犯罪傾向
令和5年度第1四半期中の邦人犯罪被害として、37件の届出がありました。前四半期と比較して7件減少したものの、前年同期比では約3倍となっております。
(2)邦人事件簿
令和5年度第1四半期中、不法滞在や相手に暴行を加えた傷害事件などにより、邦人8名がタイ警察に逮捕されたほか、12名の邦人が不法滞在などにより退去強制となりました。
(3)その他注意事項
【タイ駐在日系企業に対するビジネスメール詐欺(未遂)の発生について】
5月中、タイ駐在の日系企業から、取引先企業とのメールのやり取りに割り込み、取引先になりすまして口座に送金させようとする、いわゆるビジネスメール詐欺に関する連絡がありました。
皆様におかれましては、今回と同様のケースに接した場合には、メールでのやり取りのみでなく、電話等の方法で確認するなど、詐欺の可能性を疑ってご対応ください。
なお、今後上記に類似するようなケースに接した際には、当館にもご一報願います。
1.具体的な経緯は以下のとおりです。
・日系企業の仕入れ先である取引先メーカーの担当者(平素からやり取りしている関係)からメールにて振込先銀行の変更通知が届く。
・メールにて複数回やり取りを継続した中で送付されてきた請求書等の書類は、いずれも同メーカーの形式で、社印やサインも同メーカーの正規のものと同様であった。
・日系企業側が振込先の変更について同社の取引銀行に依頼した際に、銀行側から同様の詐欺事件に関する注意喚起がなされた。
・取引先メーカーの担当者にメール以外の方法で連絡し確認したところ、振込先変更を依頼した事実がないことが判明。
・後に確認したところ、取引先メーカー担当者のメールアドレスがハッキングにより乗っ取られていたとのことであり、抜き取られた企業間のやり取りを基に今回の偽装行為がなされたものとみられる。
2.今回は振込前にメールが偽装されていた事実が判明したため、実際の被害等は発生しませんでしたが、このようないわゆるビジネスメール詐欺事案は日本国内を含め過去にも多く発生しており、今後も同様の手口の事案が発生するおそれがありますので、ご注意ください。
【旅券の紛失・盗難相談の急増について】
本年1月以降、旅券の紛失・盗難に関する相談が急増しております。4月は20件、5月は16件、6月は21件に上るなど、今期間中も引き続き高水準で推移しています。
旅券は貴重品と同様に保管管理に努め、また第三者に取り出されやすいリュックの外ポケットなどに無造作に入れることなく、紛失や盗難防止に努めてください。電車内や繁華街、イベント会場など、人が多く集まる場所においては、バッグを体の前に持つように心がけてください。
○当館ホームページ「タイで旅券を紛失(盗難被害)した場合の手続き」
https://www.th.emb-japan.go.jp/itpr_ja/consular_lost.html
3 テロ・爆弾事件発生状況
令和5年度第1四半期中、邦人被害にかかる事件は報告されませんでした。
4 誘拐・脅迫事件発生状況
令和5年度第1四半期中、邦人被害にかかる事件は報告されませんでした。
5 日本企業の安全に関する諸問題
令和5年度第1四半期中、日本企業の安全に関する諸問題は報告されませんでした。
【海外安全 虎の巻2023~海外旅行のトラブル回避マニュアル】
https://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pdf/toranomaki.pdf
【ゴルゴ13の中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアル】
https://www.anzen.mofa.go.jp/anzen_info/golgo13xgaimusho.html
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_009327.html
【安全の手引き】(当館HP)
https://www.th.emb-japan.go.jp/files/000207735.pdf
(問い合わせ先)
○在タイ日本国大使館領事部
電話:(66-2)207-8500、696-3000
所在地: 177 Witthayu Road, Lumphini, Pathum Wan, Bangkok 10330
(ウィタユ通り、ルンピニー警察署とMRTルンピニー駅のほぼ中間)
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◎在留届を提出されている方は、記載事項変更(転居等による住所変更・携帯電話番号やemailアドレスの追加・変更等)、または帰国・転出等があれば必ずお知らせください。
◎在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は、外務省海外旅行登録(「たびレジ」)を、ぜひ活用してください。登録者は、滞在先の最新の渡航情報や緊急事態発生時の連絡メール、また、いざという時の緊急連絡の受け取りが可能です。
・たびレジ:
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html
・たびレジ簡易登録をされた方でメールの配信を停止したい方は、以下のURLから停止手続きをお願いいたします。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/simple/delete
◎緊急事態が発生した際、携帯電話のショートメッセージサービス(SMS) を利用し、在留届や「たびレジ」に登録のあった携帯電話番号に当館より関連情報を送信したり、返信を求める事により安否確認を行う場合があります。本システムでは、原則タイの国番号(+66)を使用し、メッセージは半角英数字(ローマ字)で送信します。
・運用開始について:
https://www.th.emb-japan.go.jp/files/000388576.pdf
・よくあるご質問:
https://www.th.emb-japan.go.jp/files/000388577.pdf