きっかけは
タイ
vol.16
タイから繋がるライフストーリー
おなじみのアイコンはTwitterで知り合ったイラストレーターさんに依頼
バンコク情報の更新は
ずっと続けていくつもりです。
Q あなたにとってのタイとは?
視野を広げてくれた場所
Pukuko
1983年大阪生まれ大阪育ち。大学卒業後、不動産会社及び銀行に勤務。夫のタイ赴任に帯同し2015年~2021年バンコク在住。2016年に女児出産。あり余る時間の中、漫画やドラマに没頭し、その話題を共有すべくブログ『ちょっとバンコクに住んでみました』を始める。2018年3月に”バンコクで生活するすべての女性を応援するブログ”と銘打ち名称を『BANGKOK GIRLS NOTE』に。子育て世代をはじめ多くの女性たちの共感をよび、月平均20万PVに達する。本帰国前に開催した「ぷくフェス」に約200人を動員。
ブログのきっかけは趣味の友
- タイ帯同を決めた理由は?
大阪が大好きですっと大阪で暮らしていくものと思っていたので、夫から海外転勤の話を聞いたときはびっくりしました。不動産会社に勤めていた頃は、終電で帰るのが当たり前という生活で、結婚後に転職した銀行には、タイに来る1週間前まで勤務していました。仕事人間で、転職して半年ということもあって辞めたくはなかったけれど、夫と暮らしたかったし、タイに行ったら行ったで何とかなるわという気持ちでした。
- タイ生活当初は?
一時帰国がひたすら楽しみというありさまでした。SNSもまだ流行っていなかったし、子どものいない方が少ないこともあって、どうやって友達を作っていいかわからなかったし。タイ語やヨガをやってみたけれど、知り合った人たちとランチに行っても、深い話までできる関係にはなかなか発展できずに、1人でいることが多かったです。大学の同窓会があると聞いて参加してみたのですが、仕事をしている方が集まっているので「働いてなくてゴメンナサイ」みたいな気持ちになり、そこも私の居場所と感じることは出来ませんでした。主婦としての自分も、仕事が好きだった自分も、全てが中途半端に感じて当初はしんどかったです。
- なぜブログを?
タイに来てからは時間が有り余っていたので、もともと好きだった日本のドラマや漫画、映画にのめり込む毎日でした。そうなると趣味の友を見つけたくなり、ブログを始めました。「私も好き!」「いいよね」という反応をもらうだけでうれしかった。当時の日記を見ると、バンコクの話題はなくて趣味のことばかり。思えば日記や家計簿など自分の記録を残すのが好きで、学生のときも就ブログを作ってゼミの友達と共有していました。
ブログで知り合った人は、趣味が同じだから仲良くなりやすいんですよ。今どきの人たちは、来タイ前から年齢や趣味が近い人とインスタなどで繋がっていて、来タイ後すぐに友達になっているそうです。
バンコク情報に内容を特化
- いつ頃からバンコク情報に?
子どもが生まれる頃からです。最初は『ちょっとバンコクに住んでみました』というブログを書いていて、趣味の漫画やドラマの他にいろいろな雑感などもあってごちゃ混ぜでした。
バンコクの漫画喫茶のことなどはかなり詳しく書いて渾身の作だったのに、あまりPVがのびなかったんです。やっていくうちに内容を特化したほうが検索上位に上がることに気がつき、”女子のためのタイ・バンコク完全ガイド”というコンセプトで『BANGKOK GIRLS NOTE』と名前も変えました。見た人が実際に行くことができるように情報を出したいのでマップなどを張りつけたり、レイアウトを工夫できるよう、ブログサービスもニーズに合わせて変えてきました。
- フォロワーが増えたのは?
子どもが生まれた後、2017年から授乳室のある場所とか、遊び場とかをまとめて書くようになって、子ども関連の情報を発信するようになった頃からです。コロナ前は平均30万PVありましたが、今はブログが月間20万PV、インスタが1.3万人、ツイッターが8000人ぐらいです。
- 何か変化は?
書く内容が変わりました。ざっくばらんな意見は控え、マイナス要素は入れないようになりましたね、傷つく人がいるかもしれないので。客観的な情報が多くなり、読み物としてのおもしろみは少なくなったかもしれませんが、バンコクに暮らす女性の役に立つ情報を発信するという基本を大切にしています。
フォロワーが増えたことによって多くの意見を集めることができるようになったのも事実で、例えばバンコクにある幼稚園のまとめ記事を作成したときには、たくさんのクチコミをいただくことができました。それに感謝されることが増えました。SNSのDMで「ブログのおかげでタイ生活が楽しくなった」とメッセージをいただくことがあります。趣味で書いているブログなのに、会ったこともない人の人生に関われるなんてすごい。お客様の人生に関わる不動産の仕事をしていたときの喜びに通じるものがあります。自分の発信に反応してもらえることは単純にうれしいもの。コロナで家にずっといてしんどいときも、SNSでフォロワーさんとコミュニケーションを取ることが癒しでした。
- ぷくこさんが大好きなタイの場所ベスト3は?
ひつつはチャオプラヤー川。日本でタイを思い浮かべたときに、チャオプラヤー川をひたすらボーッと眺めたいなあと思います。特にワットあるんをバックに見る光景は私のパワースポットです。
もうひとつはチェンマイ。タイ雑貨。特にチェンマイ雑貨が大好きなんです。チェンマイに行くと観光そっちのけで買い物しちゃう。バンコクよりのんびりした雰囲気も好きです。
そして、私的に外せないのが、漫画喫茶の春らんまん書房です!平日6時間パック(300B)を最大限に使い、個室ブースで漫画を読んだり記事を書いたり食事をしたりするのが何よりの癒しでした。
上から時計回りに「ぷくフェス」集合写真、好きな場所:チャオプラヤー川、チェンマイ(雑貨が好き)、春らんまん書房
伝説のイベント「ぷくフェス」
- 「ぷくフェス」は予約受付10分で満席だったとか?
そうなんです。以前から本帰国する前に、好きなお店に出店してもらって、フォロワーの方たちと一緒に楽しむイベントをやりたいと考えていて、昨年11月15日に北海道レストラン原始焼きをお借りして「ぷくこお別れ会・ぷくこの好きなものをたくさん集めたから見てってくだ祭(ぷくフェス)」を開催したのですが、コロナ渦のため200名限定だったので、すぐにいっぱいになってしまったんです。衣類、雑貨、小物、アクセサリー、レストランなど、バンコクで出会った大好きなお店16店に参加していただき、会場ではフォロワーの方に声をかけてもらったりして感激しました。すごく楽しかったです。
うドーンターニー県の「フラワーカフェ」で。花畑が広がる映えカフェでの一枚
- これからやりたいことは?
『BANGKOK GIRLS NOTE』をタイの観光・生活情報サイトとして”これを見たら完璧”という完全なものにしたいです。その野望は本帰国しても変わっていません。私は性格的に「整った状態のものを見るのが好き」なのですが、それが人の役に立つのならこんなにうれしいことはありません。ブログは障害の趣味。バンコク情報の更新はできる限りずっと続けていくつもりです。
- ありがとうございました。
ブログ : BANGKOK GIRLS NOTE Youtube : ぷくこチャンネル~Pukuko Channel~
取材・文/ムシカシントーン小河修子 写真/ぷくこさん提供