別館一般図書館よりお知らせ

　新着本Pick Up☆　

◆たそがれてゆく子さん／伊藤 比呂美
60代となり、親がいなくなった日本は空虚で、娘たちがいなくなった家からは若さが消えた。夫の死と孤独にひたひたと向かっていく毎日・・・。
米国と日本を往復しながら活動を続けた著者が、老いゆく自身の今を綴った作品。
明日は我が身、共感するところがたくさん。

◆ある日突然オタクの夫が亡くなったら?
　身近な人が亡くなった時にやるべきこと、起こること／こさささこ
Twitterでも大反響を呼んだ、著者の実体験の漫画をもとに、身近な人が亡くなった時にするべき手続きや、生前にしておくべきことをわかりやすく教えてくれる１冊。
2人の幼子と残された妻の話としても、読み応えあり。

◆プラータナー: 憑依のポートレート／ウティット ヘーマムーン
プラータナーとはタイ語で欲望の意味。
芸術家志望の若者の性的欲望と、政治家や軍人の権力欲がぶつかるタイ現代史を同時並行で描き、タイという国の様々な欲望がぶつかり合う様を浮かび上がらせる。覚悟を決めて読み始めてもあらゆる欲望の深さに胃もたれ必至。

◆f植物園の巣穴／梨木 香歩
「家守奇譚」「沼地のある森を抜けて」の著者が動植物や地理を豊かに描き、埋もれた記憶を掘り起こす長編小説。登場人物（動物）との不思議な関わりがたまらなく面白い。自身の悲しい記憶と向き合う場面は読んでいて胸が詰まる。
続編「椿宿の辺りに」（蔵書あり）とどちらを先に読んでも楽しめる作品。


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