タイ国日本人会(所在地:タイ王国バンコク、会長:島田厚)は、新型コロナウィルス(COVIT-19 )の感染拡大防止のため、日本人会チャリティー基金よりマスクを通じた雇用支援(総額15万バーツ相当)を行うことを決定し、5月11日(月)にクロントイ地域で贈呈式を行いました。
約10万人が暮らしているクロントイ・スラムの地域支援として、スラム内にあるシーカー・アジア財団が運営するマスク工房に布製マスクを5200枚(約15万バーツ)を発注し、約1カ月分の雇用を支援いたしました。こちらのマスク工房では3月からマスク生産を手掛け、1日あたり約350枚を生産しています。
現在、非常事態宣言下のバンコクでスラム地域に住む多くの方々が普段従事しております建設業、港湾荷受、デパートなどの清掃、マッサージ店の休業などで仕事を失っている現状が既に報道されております。この支援には、タイに住む日本人社会として、スラム地域の女性たちが生産する布製マスクを購入することで仕事と収入を確保すると同時に、感染拡大予防にも繋がる仕組みを応援したいというメッセージが込められています。マスクは、日本人会会員5200世帯にお届けし、更に日本人コミュニティーから追加発注・地域へ無償配布していただけるようPRし、地域社会への雇用継続に繋げていきたいと考えています。
タイ国日本人会は、創立1913年の世界でも歴史のある日本人会組織で、日本人会チャリティー基金は1973年に日本人会創立60周年を記念して設立され、これまでタイ国内の50の団体へ、総額2,800万バーツ以上※1の寄付を行ってきました。 昨年9月に実施された日本人会チャリティーバザーの純益金や企業・団体・個人様からの現金寄付を原資に、2019年度は、総額1,376,660バーツ(約470万円相当)をタイ社会における福祉・孤児施設、NGO団体など13団体へ寄付いたしました。
タイ国日本人会では、これからもタイ社会と長きに渡って友好関係を継続し、在タイ日本人社会を代表しまして、タイ社会への感謝の気持ちを込めて、社会貢献活動を展開していきます。
※1 1992年~2019年までの累計寄付額