11月13日(金)、ルンアルンプロジェクトの中野穂積さんを北タイチェンライ県からお招きして、茶話会形式の座談会(第一部、第二部の二回開催)を日本人会別館で開催しました。
第一部、第二部の間にはチャリティー販売会も行い、ラフの女性たちが織った手織り布とルンアルンコーヒー、桑の実ジャムの販売も行いました。
座談会はルンアルンプロジェクトが今年から試作している紅茶と北タイの地方菓子カオソイタットをいただきながら、中野さんのお話をうかがいました。
紅茶は山の畑で有機栽培したアッサム種で、手揉みして天日で干した新商品です。
現在ルンアルンプロジェクトは香り豊かな有機コーヒーが好評で認知度があるためコーヒー農園と思われている方もいらっしゃるのですが、実は山地民の子どもたちの教育支援を軸として山の人々の文化と環境保全活動を30数年にわたり続けてきたNGO。山の子どもたちが中学高校に通えるように山麓の村に生徒寮を作り11名の子どもたちを受け入れたのが始まりでした。その後寮は二つに増え300人の子どもたちが巣立っていきました。寮母として子どもたちと生活を共にしてきた中野さんは、山の人たちの暮らしの厳しさを実感することになり、生活を支える作物として注目したのがコーヒーでした。不可能と言われながらも有機栽培を貫き、作り手にも飲む人にも自然環境にもよい高品質のコーヒーを作っています。
そんな中野さんが今回持ってきてくださったのが山地民ラフ族の女性たちが織った手織り布です。 肩に斜めがけできる布バッグを作るために代々織られてきた伝統織物ですが、根気のいる手仕事で織り手が少なくなるなか、自分たちの伝統文化を残すために再び織りはじめた女性たちが現れ、支援することに。ラフの手織り布はしっかり密に織られた布で、なんと帯にもぴったり。購入されたその日に浴衣と合わせて着付けた写真を送ってくださった方がいらして、まるで帯のために織られたようにしっくりマッチしていてため息が出ました。
北タイの山麓で長年にわたり活動されてきた中野さんは、ご苦労も絶えなかったに違いありませんが、飾らぬお人柄で、淡々と語り時に笑いも交えてお話しになるその言葉は、じんと心に響きました。
そろそろコーヒーの赤い実がたわわに実る頃。北タイの山で暮らす人々、布を織るラフの女性たちに思いめぐらしながら、 会の終わりにルンアルンコーヒーを味わいました。
座談会の参加費1,150バーツについては全額ルンアルンへ寄付とし、チャリティ販売会では、およそ2万バーツの売り上げがありました。収益はすべてルンアルンの活動に充てられます。
チャリティ販売会売り上げ内訳
ルンアルンコーヒー:5500バーツ
桑の実ジャム:425バーツ
手織り布(およそ20種):15,915バーツ
合計:21,840バーツ
御協力いただいた皆様ありがとうございました。
記:座談会モデレーター:ムシカシントーン小河修子(ルンアルンコーヒーサポーター)
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