2月20日に念願の吟行がやっと叶いました。コロナ禍で直前まで実施の危ぶまれたカオヤイ吟行です。日本人会短歌同好会会員男性1名、女性4名、非会員男性1名、女性1名の計7名参加でグランモンテワイナリーにチャーターvanで向かいます。
『グランモンテ』は、もともと家族で経営していたぶどう農園です。フランスとオーストラリアでワイン造りを学んだ娘さんがワイナリーを始めて、今では香港やベルギーなどでいくつもの賞を受賞しているそうです。アットホームな雰囲気に包まれて、短歌会会員も、初めて参加の方々も一緒に、葡萄狩りや醸造所見学やワインの試飲などを存分に楽しむことが出来ました。生まれて初めて短歌を詠んだというお二人の短歌の出来栄えの素晴らしさに会員一同目を見張りました。
吟行の楽しさは、同じ景色を見て、同じ時間を共有して、感じ方はそれぞれ違うことを、詠まれた短歌から感じられるところです。それぞれの感性に触発されたり、表現力や言葉遣いに感じ入ったり、もちろん美味しい食事を共に味わうのも大きな楽しみのひとつです。
是非皆様も次回はご一緒しませんか。短歌は詠まなくても選歌やコメント感想をいただくだけでも良いのです。次回は是非吟行の楽しさをご一緒に体験してみてくださいね。
当日詠んだ会員の短歌です。
カシューナッツのピンクの花がこんなにも小さくて空カオヤイは空 美奈子
ソムリエの解説つきの吟行に普段のワイン味の深まり 由利子
たわわなる房の耀き眩しくてどんな葡萄酒(ワイン)に仕上がるのかな ぐっち
昼下がりワインかざして山見ればゾウが座りてパオーンと鳴いた 育子
香り立つワインとなるや数年を閉じ込められて君を待たせて 美恵子
初参加のお二人の詠草です。
カオヤイの山に海ありグラモンテ葡萄畑は今日も潤う 道郎
初春のゆうげの友に白ワイン頬を赤らめ千鳥の歩み 荘子
そして今回吟行に参加くださったお二人から短歌会に入会したいという嬉しいお返事をいただきました。まずは日本人会に入会していただくことをお願いしており、そのお返事待ちですが、吟行を通して短歌創りの楽しさも味わっていただけたことを会員一同とても嬉しく感じています。
短歌会にご興味のおありの方は下記にご連絡いただけましたら幸いです。あなたもご一緒に短歌の世界を拓いてみませんか。お待ちしています。
日本人会短歌同好会 代表 森上美恵子
miekobkk@gmail.com
089-891-1683