2023年4月24日(火)、タイ国元日本留学生協会副団長で日本企業とも様々な繋がりをお持ちのBoonchoo Tuntiruttanasoontorn氏をお迎えし、「タイの夏を楽しく美味しく過ごそう」という内容で講習会を行いました。
タイ王国の旧正月であるソンクラーンは、現在では仏暦・西暦で4月13日から15日に祝日として固定されており以前とは意味合いの違う過ごし方になりつつあるということです。元来は、純粋に新年のお祝いとして家族が一堂に集まり、仏像のお清めを行ったり、年配の家族へ敬意を払って手にお清めのお水をかけたりしていたのですが、乾季の終末期であり、稲の収穫も終わった農閑期であるこの時期は、特にお祭りに適していたこともあり、今では水かけ祭りとしての色彩が強くなってしまっているということです。この時期の過ごし方の変遷をお話いただきながら、現在、お祭りとしてバンコク中心地で賑わっている通りやスポット、バンコク以外での有名な地域などの紹介とそれぞれの場所でのお祭りの特徴を教えていただきました。ソンクラーンを楽しむための注意点、冷えを感じるための白い粉や服装のことなどについての話題も大変興味深いものでした。
続いて、暑い夏の時期によく食べられる物についての話題。カオチエーについては、そもそも王宮で食べられていたカオチエーとはどういうものか、なぜ食べられていたのか。カオチエー単品で食することはないので、一緒に出される料理にはどのようなものがあるのか。普段、カオチエーをお店とかで食べるとしたら、どのようなお店があるのか、値段は・・・といった具体的なお話を伺うことができました。食べ物の話題としては他に、この時期によく出回っている果物、マンゴーやドリアン、マンゴスチン、サラなどの種類や食べ方についてのお話。更にナムケンサイ(かき氷)のお話も出て、特に暑い今年の夏にぴったりの話題となりました。
そのほか、参加された方からご質問のあったバンコク近郊で夏にぴったりの海のお話や、果物を食べるときに気をつけることはあるのか、カオチエーを食べるときの順番はあるのか・・といった、ご質問にもいろいろとお答えくださり、今年の残りの暑い時期を乗り切って、また新たに来年の夏を迎える際の楽しみ
も増え、有意義な時間を過ごすことができました。お子様と一緒にご参加の方々にもリラックスした雰囲気の中でお話を聞いていただくことができ良い交流の場にもなっていたようです。お話をされたBoonchoo氏も幅広い層の方々が興味を持って聞きにきてくださったことを喜ばれていました。
引き続き、婦人部ではタイへ来られて一年未満の方々を対象に、6月27日(火)ウエルカム交流会を予定しております。生活に密着した様々な情報提供があり、同じ時期にタイに来られた方々とお知り合いになることのできる貴重な機会となります。是非、周りに対象となられる方がいらっしゃいましたら、ご紹介ご参加いただけますようご協力よろしくお願いいたします。
タイ国日本人会婦人部 室賀さゆり