活動報告 / リリース
イベント
  • 日本人納骨堂ご本尊釈迦如来像修復作業・修復作業報告会を実施しました。
    2023年12月07日(木)
日本人納骨堂では、1936年6月に日泰寺(名古屋市)より招来した釈迦如来像をご本尊として安置しております。2021年の年末、当時の堂守の内堀師がご尊像に傷みがあることを気づかれ、2022年10月に、東京藝術大学保存修復彫刻研究室の岡田靖先生・小島久典先生に現地での調査を依頼しました。現地調査の結果、後世にご尊像を残すためには、修復作業が必要との報告を頂き、今回、12月1日(金)~6日(水)にかけて、岡田靖先生、小島久典先生、朱若麟先生にお越し頂き修復作業を行って頂きました。併せて、修復作業が終了した12月6日(水)18時より、日本人会本館にて、会員の方向けに修復作業報告会を開催頂きました。今回の調査では、ご尊像は元禄3年(1690年)に作られた後、何度か大きな修復を重ねながら、後世に引き継がれた文化的にも、美術史的にも、国際交流史的にも、貴重な仏像であることが分かりました。また、天保12年(1841年) 淺⼦周啓という著名な仏師が修復している銘文がご尊像の中から発見されたことは、淺⼦周啓の活動を知る上での貴重な発見となりました。修復作業は、ご尊像の文化的、歴史的意義を尊重し、時間的経過を経た現状をできるだけ維持することを目的として実施して頂きました。詳しい調査結果・修復作業報告については、2023年4月~6月号会報誌・クルンテープにて特集を予定しております。日本人会では、当地にて戦前、戦後と大変な時期を乗り越え、在留邦人の心の拠り所となっていた、ご本尊を今後とも後世に引き継ぐべく大切に守っていく所存です。
【調査修復作業を行って頂いた先生方について】 
岡田靖先生(東京藝術大学大学院美術研究科 文化財保存学専攻 保存修復彫刻研究室 准教授) 小島久典先生(同研究室専門研究員) 朱若麟先生(同研究室特別研究員)
御霊抜き
修復作業の様子
修復作業の様子
修復作業報告会
修復作業報告会 集合写真
リスト一覧へ
Copyright © Japanese Association in Thailand. All Rights Reserved.