2024年1月19日（金）タイを知る会主催の『瀬戸正夫氏お話会』を開催しました。日本人会会員56名（内タイを知る会会員14名含む）、日本人会未会員14名の計70名が参加しました。

タイがシャムと呼ばれる時代から現在まで、激動の時代を生き抜かれた瀬戸氏の壮絶なお話に、参加者全員が惹きつけられるように耳を傾けていました。
お話の内容は、瀬戸氏の生い立ちから始まり、当時の日本人学校、戦争や収容所でのご経験、国籍、親探しの旅、写真との出会いやジャーナリスト時代、奥様との出会いのお話など多岐に渡り、全てを包み隠すことなくお話されるお姿に、涙を流す方もいらっしゃました。
逆境を憎むことなく受け入れ、多くの方に愛を与えてこられた瀬戸氏のお話は、タイの歴史や日本との関係を理解するだけでなく、心の奥深くに残るものでした。瀬戸先生、本当にありがとうございました。なお当日は、瀬戸氏がタイ国日本人会の名誉会員として表彰され、その授与式が行われました。【*事務局注釈】

〜参加者からの感想〜
・素晴らしい記憶力で、日数もきちんと話され驚きました。抑留生活後タイに住まざるをえなかった先生の気持ち、親を探さなければの気持ち、また日本人学校で習った水泳で水泳指導、独学でカメラを習得され朝日新聞にスカウトされるなど、生活を自分の力で獲得された話などが印象に残っています。

・とても記憶力が良く、優しい人柄ということが伝わりました。さりげない言葉にも、重みが感じられました。貴重なお話をしていただき、ありがとうございました。

・瀬戸先生のお話はこれまでも何度か伺ったことがありましたが、初めて伺うお話もあり、壮絶な人生を懸命に、そして飄々と生きのびてこられた瀬戸先生のバイタリティ、柔軟さに心から敬意を表します。

・瀬戸先生の92年の歴史を通して、タイの歴史、日本との関係などを垣間見ることが出来、とても興味深いお話でした。

・瀬戸先生の貴重な体験談をお聞きしとてもご苦労なさったにも関わらず 明るく立派に生きてこられたと尊敬しました。これからもお元気でご活躍されますように。

・もっとお話しお聞きしたかったです。タイ知るに入って良かったと思えた日でした。

・一般の方からも沢山の方が講演会に来てくださり、瀬戸先生の偉大さを改めて感じました。
ご苦労が多かったと思いますが、「マイペンライ」の精神で明るく生き抜いてこられたこと、尊敬します。

・タイの歴史や昔のタイにおける日本人の境遇、また瀬戸先生ご自身の人柄に触れられて、とても有意義な時間を過ごせました。


タイを知る会では、現在会員を募集しています。
ご興味のある方は下記アドレスまでご連絡ください。
newthaishiru@gmail.com

【*事務局注釈】日本人会では10年毎の節目に会の運営に貢献頂いた会員の方に10年表彰をしております。瀬戸正夫氏は、1963年の50周年の際に10年表彰を受賞されており、70周年、80周年、100周年と10年表彰を受賞、戦後の日本人会再発足が1953年ですので、大変長い間、日本人会の活動にご協力頂いたことになります。具体的な例としては、日本人会の行事撮影・会報誌への写真提供、連載、100周年史編纂へのご協力など多岐にわたります。このような長きに亘る日本人会への貢献に対して、2024年1月の理事会にて、名誉会員への推薦がなされ、全会一致で承認され、今回、タイを知る会での表彰式となりました。