【メナム句会】サムットサーコーン・マングローブ吟行レポート
開催日:2024年2月4日(日)
場所:サムットサーコーン
今回の吟行は、サムットサーコーン県のマングローブ散策。はるかに波の音のする森の木陰を歩き、マイナスイオンをたっぷり浴びて心やすらぐ一日となりました。
麗かやマングローブの生きる海 茜子
波音はマングローブの息づかい 真由美
小鳥の声に清らかな木漏れ日。マングローブの根の間では、巨大トビハゼ(ムツゴロウ)を発見。ゆったりと空を舞う真っ白な鷺、視界をかすめていくカワセミの青い羽。
潮騒の中をぎょろりとムツゴロウ 昌枝
白鷺の立つその先は海といふ 美奈子
遊歩道の入口に戻ると、ちょうどタンブンの蟹の放流中でした。紐でぐるぐる巻きにされた大きな蟹。長いトングで蟹を押さえ、カッターでこわごわ紐を切っていくタイ人の若い女性たち。蟹がもがいて鋏を向けてくるので難儀しますが、無事に紐が切れたら、蟹さん用ウォータースライダーで海の中へチャポン。猛スピードで滑っていく蟹の姿が面白く、若い子たちと一緒にお腹を抱えて笑いました。
蟹の背に煩悩乗せて放ちたる 侘助
タンブンの蟹の願いは深い闇 元子
ランチは、ターチーン川のほとりのお洒落なレストラン。マングローブの大樹を切らずにそのままお店にしてあるので、自然の中でのんびりできます。
艶やかにむらさきの舞タイ桜 康之
メナム句会では、ローカルな観光地への吟行も企画して楽しんでいます。例会はいつでも無料体験ができますので、ご興味のある方はぜひお問い合わせ下さい。
【メナム句会】
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