２０２４年５月２８日（火）、元チュラロンコン大学日本語科講師の前田精士氏をお招きして
「タイ三王朝年代記」というテーマで講演会を開催しました。

氏は、フランスの大学で人類学を学ばれた“少数民族”を研究する専門家で、
タイ北西部の先住ラワ族の研究に長年携わられてこられ、タイで生活されるようになりました。

今回は、意外に語られることの少ない
アユタヤ王朝最後の時代、トンブリ王朝、バンコク三王朝の
激動の変換期を通史的に捉えてお話をしていただきました。

はじめにアユタヤ王朝の滅亡した1767年という年に注目。
他の国はどのような時代であったのか。
日本、中国、インド、ヨーロッパの国々の時代について
確認をしていくことで世界が一つになって頭の中にイメージが浮かんできます。

約400年の栄華を誇ったアユタヤ王朝がどのように滅亡したか
そしてその時を生きたほぼ同世代の三人の人物が
どのように関わっていったかのお話を興味深く聞かせていただきました。

アユタヤを深く敬重し、復興させようと強く願っていた
それぞれの考え方、生き方についてわかりやすくお話しされました。
栄華を極めたアユタヤ王朝が繰り返されるビルマ軍との戦いによって
滅ぼされた後のトンブリ王朝のタークシン王のお話。

続いてバンコク王朝ラマ１世からラマ４世まで、ラマ５世が在位される
1868年までの約100年の歴史を一気に紐解いていかれたことで
周りの国々との関わり方とともにタイの歴史をより身近に感じることができました。

これから街中を散策したりお寺を訪れたりする際には
見る観点が変わり新しい発見が出来そうで有意義な時間を過ごすことができました。
幅広い年齢層の方々にご参加いただき、良い交流の場にもなっていたようです。

引き続き、
日本人会ではタイへ来られて一年未満の方々および
日本人会の会員になられて1年未満の方々を対象に
６月２５日（火）ウエルカムパーティーを予定しております。

ウエルカムパーティーでは生活に密着した様々な情報提供があり
同じ時期にタイに来られた方々とお知り合いになることのできる貴重な機会となります。
是非、周りに対象となられる方がいらっしゃいましたら
ご紹介いただけますようご協力よろしくお願いいたします。

さらに、7月2日（火）にうどん作りの体験会を予定しておりますので
こちらもぜひご参加ください。
これからも日本人会では皆様のご要望にお応えできるよう
イベントを開催していきますのでSNSや日本人会のチラシをご活用ください。　　　
（婦人部　室賀さゆり）