日本人会のチャリティー基金では、社会貢献活動の一環として「ホワイトキャンバス・タイランド」の活動を支援しています。今回は、そのワークショップがバンコクの青少年保護施設で開催されるとのことで、見学させていただきました。
ホワイトキャンバス・タイランドは、まだ世に知られていない才能あるアーティストの発掘・支援や、すべての人が絵を描くことを楽しむための活動を行っています。その活動の一つが「ホワイトキャンバス・キャラバン」で、地方の学校を訪問し、子どもたちに絵画指導を行っています。
日本人会では、このキャラバン活動を支援し、チャリティー基金から絵の具やキャンバスなどの画材を提供しています。
今回のワークショップが行われたのは、バンコクにある**「バーン・メッター青少年受入れセンター(บ้านเมตตา:メッター=慈悲)」**です。
日本でいう少年鑑別所にあたる施設で、12歳から18歳の、傷害や薬物に関わる事件を起こした青少年を一時的に保護しています。家庭裁判所の決定を待つ間、ソーシャルワーカーなどの専門家が関わり、教育活動やカウンセリングを通じて更生を支援しています。
この日のワークショップには、50名の子どもたちが参加しました。最初は戸惑いながらも、次第に想像力を膨らませ、それぞれの思いをキャンバスに表現していきました。日本人が来ていることを気にかけて、日本の国旗を描いてくれる子もいました。
2時間ほど真剣に取り組み、「できた!」と嬉しそうに声を上げる子どもたちに対し、講師の画家・阿部恭子さんが「ここをもう少しこうするといいよ」と優しくアドバイス。作品は次第に完成度を増し、最後は阿部さんと一緒に記念撮影をするなど、笑顔があふれる時間となりました。
子どもたちの明るい表情からは、事件を起こした過去は想像できないほどの素直さが感じられました。
彼らが絵を描く体験を通して、新たな一歩を踏み出すきっかけとなることを願うとともに、社会全体でこうした子どもたちを支える大人の責任を改めて感じる機会となりました。
今回の貴重な機会をくださった阿部恭子さんをはじめとするホワイトキャンバス・タイランドの皆さま、そして快く受け入れてくださったバーン・メッター青少年受入れセンターの関係者の皆さまに、心より感謝申し上げます。
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写真提供:バーン・メッター青少年受入れセンター